数値などを変数や引数に代入する「代入」アクティビティについてです。
1.アクティビティのプログラム名
System.Activities.Statements.Assign
2.説明
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「オリジナル」 > 「代入」
指定した変数や引数に値を代入します。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.1.7、2.0.1.8
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
代入先 | 変数・引数を入力(OutArgument型) | 「値」プロパティを代入する変数や引数を入れる。 | |
値 | 値を入力(InArgument型) | 「代入先」プロパティに入れる値や変数、引数を入れる。 | |
表示名 | 値を入力(String型) | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 |
4.使い方
値には整数や文字列、変数、引数などを指定することができます。「代入」アクティビティの使用方法としていくつか例を記載します。
(1)数値を代入する
「代入」アクティビティで数値が置き換わることを確認していきます。はじめに、変数パネル上で変数Test_Value(Int32型)を既定値10で作成しておきます。作成方法は「変数の作成」をご参照ください。
現在設定している変数Test_Valueの値を「出力」に表示するために、「コア > ログにメッセージを出力」アクティビティを、ツールボックスからデザイナパネルにドラッグアンドドロップします。
「メッセージ」プロパティに変数Test_Valueを入力します。
「オリジナル > 代入」アクティビティをデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。
「代入先」プロパティに変数Test_Value、「値」プロパティに「10000」を入力します。
変数Test_Valueの値を確認するために、先ほどと同様「ログにメッセージを出力」アクティビティを配置し、「メッセージ」プロパティに変数Test_Valueを入力します。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行し、「出力」を確認します。「代入」アクティビティを使用したことにより、変数Test_Valueの値が10から10000に置き換わったことがわかります。
(2)計算式を代入する
例として文字列の計算式を入れます。はじめに、変数パネル上で変数Test_String(String型)を既定値「"Before"」で作成しておきます。作成方法は「変数の作成」をご参照ください。
「コア > ログにメッセージを出力」アクティビティを配置し、「メッセージ」プロパティに変数Test_Stringを入力します。
「オリジナル > 代入」アクティビティをデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。
「代入先」プロパティに変数Test_Stringを入力し、値に「Test_String+"After"」を入力します。
変数Test_Stringの値を確認するために、先ほどと同様「ログにメッセージを出力」アクティビティを配置し、「メッセージ」プロパティに変数Test_Stringを入力します。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行し、「出力」を確認します。「代入」アクティビティを使用したことにより、変数Test_Stringの値が「Before」から「BeforeAfter」に置き換わったことがわかります。
今回はString型の変数で計算式を代入してみましたが、カウンターとしても利用できます。例えば変数Counter(Int32型)を準備して、「代入先」プロパティに「Counter」、「値」プロパティに、「Counter + 1」を入れることによって繰り返しのカウンターとして利用できます。
変数だけではなく引数も「代入先」プロパティに指定できますし、「値」プロパティには複数の変数を加算したりもできます。