データテーブルの件数分1行ずつ処理する「行ごとに処理」アクティビティについてです。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Core.ForEachRow
2.説明
Studio バージョン ~2.0.2.0
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「データテーブル」 > 「行ごとに処理」
Studio バージョン 2.0.3.0~
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「コア」 > 「データテーブル」 > 「行ごとに処理」
データテーブルの最初の行から最後の行まで、1行ずつ取り出し処理を行う事を繰り返すアクティビティです。「繰り返し(コレクションの各要素)」アクティビティをデータテーブルに特化したものです。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.1.6
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 値を入力(String型) | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
出力 | 現在のインデックス | 値を入力(Int32型) | 処理を行っている行番号を格納する変数を指定する。0から始まる連番となる。 |
入力 | データテーブル | 値を入力 (DataTable型) | 処理対象となるデータテーブルの変数を指定する。 |
4.使い方
「データテーブルをビルド」で作成したデータテーブルの内容を、「行ごとに処理」アクティビティを使用し、最初の行から最後の行まで1行ずつメッセージボックスに表示してみましょう。
アクティビティ「データテーブル > 行ごとに処理」を、ツールボックスからデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
アクティビティ内「データテーブル」に作成したデータテーブル名「rateTable」を指定します。(プロパティパネルの「入力 > データテーブル」でも指定できます。)変数名の1文字目(「rateTable」の1文字目「r」)を入力すると、候補として作成した「rateTable」が表示されます。
DataRow型変数「row」に、指定したデータテーブルから1行取り込まれます。最初の行から最後の行まで、データテーブルの行数分繰り返されます。繰り返すたび「row」が更新されます。この変数名は変更も可能です。
今回は行番号を使用したいため、プロパティの「出力 > 現在のインデックス」に変数を設定します。変数の作成は、プロパティパネルからも可能です。出力の「現在のインデックス」入力欄をクリックで選択後、右クリックします。表示されたコンテキストメニューから「変数を作成」をクリックします。(※コンテキストメニューからではなく、ショートカットキー[Ctrl + K]でも変数の作成ができます。)
「名前:」とポップアップ表示されます。変数名を入力後 Enterキーを押下します。これでプロパティに変数名が設定できました。例では、変数名を「index」としています。
プロパティの「現在のインデックス」から作成した変数は、Int32型で作成されます。変数タブをクリックし、作成した変数の確認ができます。
「ボディー」内に、データテーブルから取り込んだ「row」に対しての処理内容を記述します。今回は1行ずつメッセージを表示したいので、アクティビティ「コア > メッセージボックス」をツールボックスからデザイナーパネルの「ボディー」内にドラッグ&ドロップで配置します。
アクティビティ内「テキスト」にメッセージボックスに表示したい内容を指定します。(プロパティパネルの「入力 > テキスト」からも可能です。)今回は、メッセージボックスに行番号と行のデータを「1行目【アメリカ ドル の取引レート 約107.21円】」という形式で表示します。プロパティの値は「(index+1).tostring + "行目【" + row(0).tostring + " の取引レート 約"+ row(1).tostring + "円】"」とします。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。
実行結果です。実行するとメッセージボックスが表示され、「OK」をクリックすると次のメッセージボックスが表示されます。データテーブルの件数分のメッセージボックスを確認できます。