Excelを使用したロボット作成で必要となる知識をご紹介します。
こちらの記事をご参照していただくことで、Excelの動作の仕組みや、Excelの自動化を行う上で欠かせないDataTable型についての理解が深まります。
1. Excelでの操作
コボットでExcelを操作する場合、人間がExcelを開いて作業するようなイメージと違い、Excelを開かずプログラム上で作業を行います。そのため、デスクトップ上で動作を確認することがほぼできません。
Excel操作を行う際は「Excelアプリケーション範囲」を使用することが必須です。「Excelアプリケーション範囲」アクティビティ内でアクティビティを組み立てロボットを作成します。
2. DataTable型について
DataTable型とは、主にExcelやCSVを扱う業務などデータ操作を行う場合に使用します。
DataTable型は、行と列によって構成された表(テーブル)形式です。特徴としてデータの「読み込み・書き換み・格納・構築」など行うことができます。行を「Row」、列を「Item」と表します。Excelシートと違い、行「Row」は 1 から数えず 0 から始まり、列「Item」はA, B, C ...ではなく行と同じ0, 1, 2 ...、もしくは列名(ヘッダ)となります。行番号や列番号(または列名)を組み合わせることで、特定の場所を指定することができます。
※上記のイメージ図は列名(ヘッダ)を含まない場合です。
ここでは、DataTable型から特定の値を取得する方法についてご紹介します。
例えば、データ内の山田(ExcelシートでのセルB2の値)を取得したい場合、
■行番号、列番号を指定し取得
変数名.Rows(0).Item(1).ToString → 山田
■列番号の代わりに列名を指定し取得
変数名.Rows(0).Item("名前").ToString → 山田
のように使用します。